So-net無料ブログ作成
検索選択

畑村洋太郎「失敗学のすすめ」 [読書]

良本。

恥や減点の対象ではなく、肯定的に利用することが、失敗を生かすコツ。個人の成長も組織の発展も、失敗とのつきあい方で大きく違う。さらに新たな創造のヒントになり、大きな事故を未然に防ぐ方法も示される―。「失敗は成功の母」を科学的に実証した本書は、日本人の失敗に対する考えを大きく変えた。
失敗学のすすめ
失敗学のすすめ
posted with amazlet on 07.08.27
畑村 洋太郎
講談社 (2000/11)
売り上げランキング: 46341

文中にあるこのメッセージが心に突き刺さる。

たしかに以前は、ほかの人の成功事例をマネすることが、成功への近道だった時代がありました。そうした時代には、決められた設問に正確な解を素早く出す学習法が有効だったのは事実です。
しかし、ほかの人の成功事例をマネすることが、必ずしも自分の成功を約束するものではなくなったのがいまの時代です。昨日までの成功は、今日の成功を意味しません。そのような時代に大切なのは、やはり創造力です。そして創造力とは新しいものをつくりだす力を意味している以上、失敗を避けて培えるものではありません。
創造力を身につける上でまず第一に必要なのは、決められた課題に解を出すことではなく、自分で課題を設定する能力です。あたえられた課題の答えのみを最短の道のりで出していく、いまの日本人が慣れ親しんでいる学習法では、少なくともいまの時代に求められている真の創造力を身につけることはできません。

というわけで、本書は様々な「失敗」を取り上げ、それをどう活用していくかについて論じている。特に日本人は失敗との付き合い方が下手である、という論調のもと、どのように失敗を生かしていくべきなのか、をまとめている。

本書が著されてから7年が経過しているが、世の中では引続き信じられないような事故や失敗が繰り返されている。そういう意味では、まだまだ我々には「失敗学」が足りないのである。また、特にその特性上失敗に陥りがちな、ITエンジニアには是非目を通しておいて欲しい内容である。

本書の中で紹介されているハインリッヒの法則が興味深い。

ハインリッヒの法則 (-ほうそく) は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。
Wikipedia:ハインリッヒの法則

直近くに、重大事故の片鱗が顔を潜めているかもしれない。いろいろと考えさせられる一冊である(ワルオ)。

参考:
Wikipedia:失敗学


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 1

まるまるちゃん

失敗学かぁ。
失敗ばかりして怒られている私にはぴったりでしょうか。
その点では失敗との付き合い上手なんでしょうか。
by まるまるちゃん (2007-08-31 16:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。